建設業の決算報告書(決算変更届)を徹底解説!

建設業決算

建設業を営む企業にとって、「決算報告書」「決算変更届(事業年度終了届)」は法律で義務付けられた重要な手続きです。正確に提出しなければ、許可の更新が難しくなる可能性もあります。

地域によって呼び名は異なりますが、「決算報告書」と「決算変更届(事業年度終了届)」はどちらも同じ手続きを指しています。※北海道の場合は公式サイトでは「決算報告書」と記載があります。

この記事では、「決算報告書」「決算変更届」の基本から提出方法をまとめてあります。ぜひ参考にしてみてください。

決算報告書(決算変更届)とは?

建設業を営む事業者にとって、適切な手続きと書類管理は事業運営の基盤となります。その中でも「決算報告書」「決算変更届(事業年度終了届)」は、建設業許可を維持する上で欠かせない重要な届出です。

しかし、提出方法や内容について十分理解していない事業者も多いのが現状です。ここでは、「決算報告書」「決算変更届」の基本情報をわかりやすく解説し、その重要性をまとめてあります。

建設業の「決算報告書(決算変更届)は、税理士が作成する決算書とは全くの別物で、建設業用に新たに作成する書類です。

決算報告書(決算変更届)とは?

決算報告書(決算変更届)とは、建設業法に基づき、建設業許可を持つ事業者が毎事業年度終了後に提出する義務のある書類です。この届出は、以下のような内容を所管行政庁に報告する目的で作成されます。

  • 直近の事業年度における財務状況
  • 経営状況や経営指標の変化
  • 使用人数や業務の実績

これらの情報を適切に報告することで、行政は事業者が適正に運営されているかを確認します。

決算報告書(決算変更届)の提出が必要な理由

建設業許可は、一定の経営能力や財務基盤を有する事業者に与えられるものです。そのため、許可の継続にあたっては、事業者が基準を満たし続けていることを確認する必要があります。

もし決算報告書(決算変更届)を提出しない場合、以下のリスクがあります。

  • 許可更新の際に手続きが進まない:必要な書類が不足していると、許可更新の審査が完了しない可能性があります。
  • 行政処分の対象となる:未提出や虚偽記載が発覚した場合、指導や罰則を受けることがあります。
  • 信頼性の低下:行政や取引先からの信用が損なわれるリスクがあります。
たくまくん
たくまくん

毎年きちんと提出しないと大変ですよ!

誰が提出義務を負うのか?

決算報告書(決算変更届)の提出義務があるのは、建設業許可を受けている全ての事業者です。具体的には以下のようなケースが該当します。

  • 一般建設業許可を受けている事業者
  • 特定建設業許可を受けている事業者

なお、許可を複数の都道府県で受けている場合、それぞれの所管行政庁に提出する必要があります。

決算報告書(決算変更届)の提出時期

決算報告書(決算変更届)は、事業年度が終了した日から4ヶ月以内に提出することが義務付けられています。この期限を守らない場合、前述のようなリスクが発生するため、早めの準備が必要です。

例えば、事業年度が4月1日から翌年3月31日までの場合、提出期限はその年の7月31日までとなります。

決算報告書(決算変更届)に含まれる書類は?

決算報告書(決算変更届)の主な内容は以下の通りです(北海道の業者様は続く部分でダウンロードできます)。

  1. 事業年度中の決算書
    • 貸借対照表(バランスシート)
    • 損益計算書(P/L)
    • 株主資本等変動計算書
  2. 経営事項審査に必要な書類(該当する場合)
    • 財務諸表
    • 工事経歴書
  3. 添付書類
    • 法人税の確定申告書の写し
    • 事業税や消費税の申告書(該当する場合)

決算報告書(決算変更届)は、建設業を運営する上での信頼性を支える重要な手続きです。提出しない場合や内容に不備がある場合、許可の更新や行政からの評価に大きな影響を及ぼす可能性があります。

建設業決算報告書の提出方法を徹底解説!必要書類と記入のポイント

決算報告書(決算変更届)を正確かつ効率的に提出するためには、必要な書類や手続きのポイントをしっかり押さえることが重要です。このセクションでは、提出に必要な情報と記入時の注意点を詳しく解説します。

提出に必要な書類一覧

決算報告書(決算変更届)を提出する際には、以下の書類が一般的に必要とされます。以下は北海道の決算報告書に関する情報です。

決算報告書(法人)

※令和2年(2020年)4月1日から「財務諸表」の表紙は廃止されました。

様式のダウンロードはこちらからできます。(「北海道」公式サイト)外部のサイトに移動します

  • 別紙5-1 変更届出書
  • 様式第二号 工事経歴書
  • 様式第三号 直前3年の各事業年度における工事施工金額
  • 様式第四号 使用人数
  • 様式第15号 貸借対照表
  • 様式第16号 損益計算書
  • 完成工事原価報告書
  • 事業報告書
  • 様式第17号 株式資本等変動計算書
  • 様式第17号の2 注記表
  • 事業年度経過後に提出する書類の一覧 

決算報告書(個人)

※令和2年(2020年)4月1日から「財務諸表」の表紙は廃止されました。

様式のダウンロードはこちらからできます。(「北海道」公式サイト)外部のサイトに移動します

  • 別紙5-1
  • 様式第二号 工事経歴書
  • 様式第三号 直前3年の各事業年度における工事施工金額
  • 様式第四号 使用人数
  • 様式第18号 貸借対照表
  • 様式第19号 損益計算書
  • 完成工事原価報告書
  • 事業年度経過後に提出する書類の一覧

提出の際の注意事項

提出にあたっては、次の点に注意しましょう。

  • 期限厳守:決算終了後4ヶ月以内に必ず提出しましょう。
  • 誤字脱字の確認:特に財務情報や名前の記載ミスがないよう再確認を行います。
  • コピーを保管:提出書類の控えを必ず手元に保管してください。これにより、後の確認作業がスムーズになります。

この建設業許可の決算変更届を提出していないと、5年ごとの建設業許可の更新ができません。

更新の期限に間に合わなかった場合は建設業許可が失効し、もう一度申請しなおさなければなりません(当然、費用も時間も余計にかかりますし、業種追加も行えません)。

決算変更届の提出書類のほとんどは、誰でも閲覧可能です。新たに工事を請負うなど取引を行う際に、相手方が決算変更届の資料を閲覧することもあり得ますので、確認されて「決算報告をしていない会社」と見られて取り引きしてもらえなくなる可能性もあります。

まとめ

決算変更届の提出方法と記入のポイントを理解することで、行政への対応が円滑になります。必要書類の準備と記載内容の正確性を意識し、提出期限を守ることで、建設業許可の維持に役立てましょう。

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